見てるだけ

創作の人物の独白とかそういう

2019-01-01から1年間の記事一覧

どこまで行ってもどこを見ていても 他人以上 他人以下のものをどれほど蓄積してても、自分でしかない 私は自分の型取りをしたかった裸足でアスファルトに立って歩きたかった 取り繕っているものはパッチワークで縫い目は粗い 引っ張ったら千切れてほつれる …

それでいいかって難しい 人多くて 感情多くて 強さ弱さ 正しいこと どうにか 中身置いて進む どこにいるのだろう それって それって そこに置いてきたやつどこにいるんだろう

変容する 変容する 変わる 代わる 替わる 換わる 君の形になる 擬態をする 動く 留まることなく 不本意に 意思の通りに 思うままに

お姉ちゃんだっていつか大人になる

いくらでも思うことがあって 全部言いたい いらないことまで 「ねぇ」から 「なんで」につながって いらないことまで言いたい 言いたいことが言えるまで 聞きたいことがある イチからヒャクまである 今日は何をしていたの 誰と話したの 何が嬉しかったの わ…

張り合いをしている 段差を探している 右足を前に出す 対抗意識 優劣 私が見てないものを見ている 敵わない 叶わない 僕の知らないことを教えてくれる 足 踏んで ごめん

「いいな」と「嫌だな」と 「好きだな」と 「なりたいな」と「なれないな」と 「こうしなきゃな」と「出来ないな」と 「羨ましいな」と 「どうにかなってほしいな」と ある なりたい人がいる 生き方が違うからしょうがないことが多い 仕様もないこと 仕様が…

俺の息子が誘拐されたんだけど、誘拐したのが友人だった。公園連れて行って息子遊ばせてて、俺は仕事だったから家いて、すごい顔して帰ってきたと思ったら息子居なくなったって。俺もすぐ公園行って、探して、警察にも言って、近所の人にも聞いて、探し回っ…

最初に声をかけた方 正しい名前を呼んでいる 正しい名前の持ち主が 捻くれた返事をする 向こうも名前を呼ぶ 私に向けて 返事ができる 「うん」 ここにいる 会話ができる ここにいる

僕だけは 愚かだと 本当は思っていないといけない じつは素晴らしい 本当は素晴らしいこと そんなものないと思っていないといけない いつか死ぬ いつか死ぬ 苦しんで死ぬ みんなも、 忘れたって 思い出す いつかは死ぬ

何回言わされるんだ 何回思い出させられるんだ 何回忘れさせられるんだ 誰だっけを なんだっけを 覚えてないを 嘘だろう 全部一度きりだ 丁度いいシリアスを演出している べつに私じゃなくたっていいだろう べつに べつに べつに 誰かって誰でもいる 誰かっ…

擦り合わせてあたたかくした 冷え性だけど ベロ触らして ベロ触らして 嫌がるのわかって言って触らせてもらう ゆひうめた 冷え性なのよ 君のベロ触ったのって俺がはじめて? うぁ? あぁ… つまんで引いたら めっちゃ唸った 蹴られた

咄嗟のためが出来ずに 浮かんだ言葉が漂い続けている 神様じゃないからって言い訳 まぶたの裏に張り付いている

もしかしての手前の手前の手前にいる わからない 言葉にしなければ大丈夫 君と私の距離は ここにある間は スキマを埋めている二つの弁当箱は もしかして すら 思いもしない時空に ぐらぐらのバランスで存在している ダメだよ このまま このままでいよう もし…

気はすまない 誰かの口を借りてどれだけ 「大丈夫」 「愛してる」 「好きだよ」 って言っても 気はおさまらない すまない すまない気持ち終わらない 元気だよ 元気ないよ 元気だよ 明日は 明日も楽しい 何度でも反芻する 大丈夫なことと大丈夫じゃないこと …

プリクラ機の中でキスをしたい 居酒屋の個室でキスしたい オイ見ろこっちを見ろ カメラじゃなく食べ物じゃなく こっちを見ろ 好きじゃなかったの? 「このゲソ揚げ脂っこいね」 じゃないよ

抱きしめてくれるの 君だけ 「悪い子なんていないから」 いい子シールをおでこにはった シール帳に張り替えた 取れないようにうえからセロテープで固定した 「そんなことする子はいないから」 許してくれる 全部許してくれる 「君は悪くないよ」 何かのせい …

魂がどこかに行ってしまってもう戻ってこない そんな気持ちがずっと続いている 前より冷静になった 目の前のこの子の声も遠く遠く聞こえる 自分のつむじが見える 手を繋いでも熱がない どうやって地面に立っていたのか 思い出せないな あの日から あの日から